結婚式の式場選び(2)
どんな式場にするか、それは新婦がどんなドレスを着るかと密接な関係があります。
式場選びの時は、式場の雰囲気、費用、アクセス面、料理を気にする方が多いと思います。その点において満足できる式場に出会えたら契約するでしょう。しかし、それらに加えてひとつ、気にした方がいいことがあります。
新婦はどんなドレスを着たいですか?
その式場がどのドレスショップと提携しているかも重要ですが、それ以上に重要なのは、ドレスの雰囲気と式場の雰囲気です。ドレスにはいろいろなデザインがあります。
会場や結婚式の雰囲気に合うドレスというのがあります。
結婚式はざっくり分けて2タイプです。
- 伝統的な、格調高いタイプ
- ナチュラルでカジュアルなパーティタイプ
タイプ1の結婚式なら、会場はホテルや専門式場、タイプ2の結婚式を行うなら、ゲストハウスやレストランになりがちです(例外あり)。
年配者がイメージする結婚式はタイプ1ですので、年配の親族や会社の上司が多い場合はタイプ1が好まれるでしょう。一方、20代前半などの若い人には「堅苦しい、古臭い」という印象を持たれるおそれがあります。
タイプ2は近代的なスタイルです。海外の結婚式を参考にしている場合もあります。新郎新婦とゲストとの距離が近いので、同世代のゲストや子どもが多い場合は好まれるでしょう。一方、年配者にとっては「きちんとしてない、チャラチャラしている」と思われるおそれがあります。
タイプ1の会場は天井が高く、全体的にゆったりとした会場が向いています。ゲスト席から高砂までの距離もそれなりにありますし、高砂が数段高くなっている場合もあります。このような会場に似合うドレスは、プリンセスライン、Aライン、マーメイドラインなどの、裾がしっかりと広がっており、存在感があるドレスです。トレーン(ドレスの後ろの裾)が長いものもこのタイプの会場に向いています。
一方、タイプ2の会場は、タイプ1と比べると会場がせまいです。その分、新郎新婦とゲストの距離が近く、ゲストは新郎新婦に話しかけやすい雰囲気があります。また新郎新婦もゲスト席に近づきやすいです。このような会場に似合うドレスは、スレンダーライン、エンパイアラインのような場所を取らず、動きやすいドレスです。会場内の椅子と椅子が近い空間でも、新婦は自由に動けます。
逆に、タイプ1の会場でスレンダーラインやエンパイアラインのドレスを着ると、花嫁らしさがありません。ゲストの一人のように見え、みすぼらしい花嫁になると同時に、会がしまりません。
また、タイプ2の会場でプリンセスラインのドレスやトレーンが長いドレスを着ると、重たすぎます。会場が狭いので動きにくく、せっかくの「ゲストと新郎新婦の距離が近い」という魅力をいかせません。
どういう結婚式をやりたいか、という漠然とした課題の中には、どんな会場でどんなドレスを着たいか、という意味が含まれています。会場によって合うドレスがしぼられますので、どんなドレスを着たいか考えながら会場を選ぶといいでしょう。