日立の洗濯機BW-V80Cが脱水しなくなった
- 現象
洗濯をしていたら、脱水時にC4というエラーコードが出力された。洗いとすすぎは終了しているが、排水した後脱水していない模様。
最終的な結論を知りたい方は「対応3」へ飛んでください。
- 洗濯機の情報
日立の洗濯機 BW-80C(縦型、乾燥機能なし、8.0kg)
利用頻度:1日1回
洗濯物の量:中程度
購入日:2019年5月(使用期間1年4ヶ月)
購入店舗:ヤマダ電機
- 対応1
取扱説明書でエラーコードを確認すると、C4のエラーは「脱水時に洗濯物が一か所に片寄っていること」または「洗濯機自体が傾いていること」だった。
洗濯物の片寄りはなさそうに見えたが、できる限りドーナツ状で均等な重さになるように挑戦して再度脱水→C4出力で現象変わらず。
洗濯機の傾きは、ふたを開けた右手前にある水準器で確認できる。気泡が赤い丸の中にあればOKだ。気泡が赤い丸に収まっていなかったので、洗濯機の足を調節して気泡を赤い丸の中、できるだけ中央に収めて再度脱水→C4出力で現象変わらず。
- 対応2
取扱説明書の情報でやれることはすべてやったので、日立のコールセンターに電話。混み合っていてなかなかつながらない。webサイトにはLINEのメッセージでも問い合わせ可能とあったので、LINEで問い合わせた。やることは対応1と同じ。現象変わらず。
これ以上は修理工を派遣することになるが、保証期間外なので有料とのこと。「購入店舗の保証に入ってないか確認してみてください」という形でやり取り終了。
- 対応3
購入時の書類やレシートを確認したところ、ヤマダ電機の無料保証に入っていることがわかった。洗濯機の場合は「メーカー保証1年+5年」とのこと。web上で必要事項を入力する。2~3日中にヤマダ電機から電話するとのこと。
翌日電話があり、3日後に修理工を派遣できるとのこと。3日後に来てもらうことになった。来訪時間は当日電話で連絡するとのことだった。
- 余談
C4出力の翌日、ダメもとで洗濯してみた。すすぎまでは問題なくできていたので、最悪脱水だけは自分でやればいいと思い、洗濯した。結果、脱水してくれたものの、明らかに普段より水気が飛んでいない。そして何より、脱水時に今まで聞いたことのない異音がした。虫の鳴くような、「ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン・・・」という音。明らかにどこかおかしい。
- 対応3の続き
修理当日の朝、ヤマダ電機の修理工の方から電話があり、11:30~13:00に行きます、とのこと。実際にいらっしゃったのは12:15だった。最初に名刺をいただいた。
こちらの状況を口頭で説明し、その場で脱水だけ運転したところ、おかしいことはすぐに理解していただけた。洗濯機を排水トレイから出し、倒し、底面から内部を確認していた。
修理工の方の推測通り、脱水とすすぎのいちぶで使用する歯車が壊れているとのこと。「洗い」では、洗濯機の底にあるハネを回し、脱水とすすぎの一部ではハネと洗濯槽(洗濯機の側面)を固定して回すという動作で、この動作の時に噛み合う歯車が壊れていた。よって歯車交換。なお、この歯車を交換する場合は、基盤も交換するよう日立から通達が出ているので、基盤も交換するとの説明を受けた。
修理工の説明によると「脱水とすすぎの一部で歯車を嚙み合わせるが、この噛み合わせが速いと上手く噛み合わずに部品が破損することがあるようだ。新しい基盤はプログラムがアップデートされていて、噛み合わせに少し時間をかけているので同じ故障が起きづらくなっているようだ」とのこと。後継機種ではこの辺りが改善されているらしい。
基盤と歯車を交換し、洗濯機を立て、元の場所に戻し、洗い、脱水の試運転をして問題なく動くことを確認して作業が終了した。この時の脱水では、今朝まで発生していた異音はなかった。最後に作業終了のサインをして終わり。
作業時間1時間15分、部品代も工賃もかからず無料だった。
- 所感
ヤマダ電機の修理工の方は原因究明も対応も早く、無駄のない作業だった。状況の説明は、素人の我々でもわかるような言葉で、詳しすぎず端折りすぎず、わかりやすかった。
ヤマダ電機の保証期間はメーカー保証+5年だが、交換部品の有償無償や工賃などは何年まで無料になるか細かく設定されており、+5年間ずっとすべて無料というわけではない。
今回の不具合については日立が認識していて、リコールではないが、不具合があれば基盤まで交換という対応になっていた。最新機種ではこの辺りが改善されているとのこと。
最後に故障しやすい洗濯機メーカーを尋ねてみた。「日立を修理することは多いが、それは日立が一番売れているからという見方ができる。どこが壊れやすいかはわからない」とのことだった。確かに。